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業界の常識を打ち破り、社員とともに果たした売上550%成長

城埜 多恵株式会社六花 代表取締役
課題
月商200万の月もあった
経営の方針が不明確
離職が続き、1院でスタッフ6名から増えない
効果
月商1100万を達成
経営の目的を女性支援に明文化
人材が定着し2院でスタッフ18名まで成長

創業7年目に迎えた倒産の危機

思えば私は、社会に出たときから人と関わるのが好きでした。接客業に5年間従事した後に、縁あって治療院業界を志しました。専門技術を高めながら27歳で独立開業をしたのが、今のビジネスを始めたきっかけです。正直当時はそんなに深く考えておらず、なんとかなるだろうと言うくらいの気持ちだったのが本音です。うまくいくことだけではありませんでしたが、指導してくださる方やお客様に恵まれ、なんとか売上を上げることができていました。

創業から7年が経ったころ、結婚を経て出産を迎え、産休をいただくことに。当然、院を離れることになるのでスタッフたちにすべての業務を任せることになりました。「なんとかやってくれるだろう」そう思って委任し、産休に入りましたが、戻って来たころには月商200万まで売上が落ちていたのです。スタッフ6名を抱えていたので、院の経営はすでに悲鳴を上げていました。やりがいのある仕事でしたが、私がいないと健全な経営ができない。一人の女性として、仕事だけではなく育児もしっかりと行いたいという思いが強かったため、この働き方を続けていいのか?と葛藤するようになっていきました。プライベートを犠牲にして、ここまで苦しい思いをしなければいけないのなら、いっそのこと辞めた方がいいんじゃないか。そう悩んでいたころに、紹介をいただいて受講したのが『頂点への道』講座だったのです。

「自分には無理」から「出来る最善を尽くす」へ

治療院業界は長時間の拘束が当たり前で、育児との両立は難しい。それは私にとって変えがたい業界の常識だと思いこんでいました。しかし青木社長の「事実は一つ、解釈は無数」という言葉を学び、感銘を受けました。「無理だ」と諦めていただけで、本当にできるかはやってみなければわからない。そう背中を押された気がしたのです。この業界でどんな存在になっていきたいのか、どんな人生を生きたいのか、どんな経営者でありたいのか、「無理」という思い込みを取り払い、講座の中で自分と向き合った結果「新たな常識を作っていける存在になりたい」という思いが心に浮かんでいました。

心に決めたのは、「女性の活躍支援」を目的とする組織。一般的に治療院は、夕方から夜に患者様が多く訪れる業界です。しかし、そこは育児をする女性にとって、子どもを迎えに行ったり、家事をしたりする重要な時間で、当然働くことは難しいです。その時間以外でどうにか院を成り立たせられないか、試行錯誤の結果、集客ターゲットにママ世代の方を加えることにしました。ママ世代の方々はむしろ昼間の時間が来院するには最も都合がよく、加えてスタッフも出産育児を経験している分、産後によくある身体の悩みにより添えて、ご満足いただけるサービスを提供できると思ったのです。マーケティング手法を変え、打ち出し方を変え、お声掛けする方法を変えたところ、徐々に来院される方が増加。口コミでの拡散の相乗効果もあって、結果が現れるにはそんなに時間はかかりませんでした。そうして、徐々に回復していった売上。組織としての成長は順調かのように思えていました。

スタッフが教えてくれた本当の人軸経営

事業の拡大に見通しがつき、より社員教育に力を入れていこうと、努力家で信頼していたスタッフに『頂点への道』講座受講を勧めました。同じ価値観を共有できれば、組織としての成長スピードが更に高まると思ったからです。彼女にとっても、きっと目からうろこが落ちるほどの気づきが得られると期待していたのですが、彼女の感想から最も学ばせてもらったのは私自身でした。「素晴らしい内容ですが、全然ここで学んだことをやっていないじゃないですか」。そんな言葉をもらったのです。受講以降、理想を掲げて邁進してきました。きっとスタッフたちも共感してやりがいを持って働いているなと思っていましたが、実際には違ったのです。人はそれぞれ違う願望を持ち、誰一人として全く同じ価値観の人はいないと学んではいたものの、私の理想を一方的に押し付けていたのです。最も大切で最も支援するべき彼女の存在に、寄り添えていなかったのです。涙が止まりませんでした。心から申し訳ないと思いました。そして、身近なスタッフから幸せに導くのだと心に誓ったタイミングだったのです。

売上500%UP、女性が安心して働ける組織を目指して

もう一度講座の学びに立ち返りました。自分だけではなく、メンバーたちが何を求めているのか、彼女たちはどんな関わりを望んでいて、どんなキャリアを歩みたいのか、徹底的に考え、そして直接時間を取って親身に聞くように心がけていきました。そこで気がついたのは、仕事と家庭の両立を望むことは皆同じでも、どれくらいのバランスが理想かは人それぞれだということ。メンバー一人ひとりの望みに合わせて、シフトの組み方から任せている業務内容までもう一度見直しを図り、出来る限り希望に答えられるようにしていきました。

そんな取り組みの甲斐があって、約15名のスタッフ中0名だった産休取得者は、3名まで増えました。そして全員が復帰してくれています。スタッフが満たされれば、働くことがより好きになるのでおのずとお客様に提供するサービスの質も上がります。おかげさまで2院目の開設も実現し、1年目にはかつての5・5倍である月商1100万を達成しました。現場を離れられなかった私でしたが、今は2院を統括するマネジャーが育ち、直接的なマネジメントは任せられるようになりました。そして私自身がいま二人目の出産を控えています。一人目のときとは比べ物にならないくらい、穏やかに過ごすことができています。これは特別なことではなく、誰もが実現できるライフスタイルです。女性が活躍し、仕事と家庭を両立できることが当たり前の業界にしたい。そんな思いで、スタッフと共に突き進んでいます。これからもより多くの方に貢献できるよう、成長し続けていきます。

プロフィール
27歳で株式会社を設立。整骨鍼灸院・サロン・スクールを運営。労働時間の長い整骨院業界、女性の長期雇用で悩み、自身の出産時期に会社が倒産しかけたが、アチーブメントと出会い、女性のキャリアを支援する会社にすることを決意。理念を社員と共有し、チームビルディングに力をそそぎだした結果、2年半で業績は3倍、利益は5倍になる。育児スタッフは当時0だったが、現在の育児スタッフは1割となり、育児と仕事を両立し、お互い支えあえる組織へとビジョンを実現中。
一人ひとりが主体的に働き関係性も良い組織を実現している
産休明けの女性スタッフも大活躍をしている
自身も家族を持ち、仕事との両立ができている

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