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手放した「正しさ」のマネジメントスタッフ数16名から70名に、売上400%成長を実現

安岡 大志医療法人翼翔会 理事長
課題
売上が2.5億円で頭打ち
マネジメントに苦慮する日々
スタッフが定着せず辞めていく状態
効果
全国約100院しかない売上10億円を達成
「正しさ」を手離し、力を引き出すマネジメントが可能に
幹部が育ちスタッフ数70名に成長

実績を引っさげて開業するもマネジメントに苦慮

技術こそ正義だ。これは私が受講する前に思っていたことです。腕を磨くことで周りから認められ、勤務医時代には月2000万円、年間2億円を売り上げるまでに至りました。2007年に独立開業。当時は関西で若手ナンバーワン歯科医師と呼ばれ、歯科業界から日本を変えてやると意気込んでいました。
しかし、開業から7年。そこには、苛立ちを抱えながら経営している自分がいました。一番の原因はスタッフのマネジメント。当時はマネジメントをするという感覚はなく、教えてもやらず、何かと理由をつけてやめていくスタッフにイライラが募るばかりでした。そんなとき、結果を出している経営者の方に悩みを相談したところ、紹介されたのが『頂点への道』講座でした。

学びを経て「正しさ」を手放そうと決意

受講を通して最も学びがあったのは、選択理論心理学でした。選択理論では、他人はコントロールできない。他人を変えようとするから葛藤や苦悩が生まれる。この他人に刺激を与えて変えさせようとする考え方を「外的コントロール」と言っています。技術こそが正しいという価値観のなかで生きてきた私。「できるまで腕を磨け」「分からなければ勉強しろ」と相手に刺激を与えてやる気にさせようとするのは当たり前でした。しかし、そうした外的コントロールを使い関わった部下に限って、モチベーションが低下し、関係性が悪化していく一方であることに気づいたのです。自分の正しさを押し付ける考え方が、マネジメントで苦悩する原因なのかもしれない。疑心暗鬼ながらも、自分の成長テーマを見つけた気がしました。
ただ、目標達成することだけを追い求め、とにかく技術を磨いてきた私にとって、正しさを手放すことは容易ではありませんでした。苦戦したのは、傾聴すること。スタッフが求めるものを知ろうと面談を設けるも、スタートすると95%くらい自分が話していました。習慣はそう簡単に変わるものではありません。学び続け、理解・実践・振り返りを続けていくことで、だんだんと相手に興味をもち、話を聞けるようになっていったように思います。

相手の求めるものを引き出し支援する関わりへ

「正しさ」を押し付けるのではなく、スタッフが内側から動機付けられるモチベーションを引き出す支援をすること。学び続け、繰り返し刷り込んでいくことで、マネジメントの本質を少しずつ理解できるようになりました。
一番変わったのは、スタッフに対する見方です。それまで私は、スタッフの価値を「できる」「できない」で判断してきました。当然ながら、スタッフを信頼することもありませんでしたし、大げさな言い方をすると、スタッフを駒のようにも見ていました。しかし、学び続けるなかで、できないからダメなのではない。スタッフの求めるものを引き出しながら、仕事と結び付けながら支援していく。それこそが上司の役目だと、少しずつ理解していったのです。関わり方を変えた当初はスタッフから警戒されましたが、粘り強く本気で関わり続けることで、徐々にスタッフも私の言葉を信用してくれるようになりました。
組織を作るという意識を持つようになり、幹部育成にも取り組みました。チーフとともに8年間、映像プログラムであるプロフェッショナル・セールス・マネジャー・プログラムを毎週学び続けています。マネジメントの「マインド」「ノウハウ」「スキル」を刷り込んでいくことで、私だけでなくチーフもどんどん成長していきました。私はそれまで、人に任せることができませんでした。自分の方ができる。自分が正しい。そう思い込んでいました。しかし、気づきを一つひとつ積み重ねていくことで、「私が」から「私たちが」に変わっていきました。もちろん、いきなり0から100に変わったわけではありません。1になり、2になり。そのように積み重ねていくことで、常に「私たちが」という意識を持てるようになりました。
給料の大幅引き上げや、スタッフの楽しみを満たせる部活動の創設など、スタッフが内発的に働く環境づくりにも着手。新卒採用や社員研修にも力を入れ、スタッフ数も70名まで成長。なかなか突破できなかった売上10億円の壁も超えることができました。

歯科医療から日本をよくするために

外的コントロールを使い、人を正しさで変えようとしてきた自分を変革していくのは、決して簡単な道のりではありません。また、急に変わっていくものでもありません。しかし、再受講を繰り返し、自分と向き合うなかで、少しずつ、学んだことが自分の考え方に溶け込み、愛をもって人を導けるようになりました。
半年前に子どもが生まれたことも、学びに拍車をかけています。小さな体を抱き湧き上がってきたのは、「なんて可愛くて愛おしい存在なんだ」という思いです。同時に、この命をこの世に生み出してくれた妻に対する「感謝」が腹の底から湧き上がってきたのです。それは知識レベルでの言葉とはまったく違うものでした。講座で学び続けてきた、人を大切にすることの本当の意味が腑に落ちた瞬間でした。
私たちのミッションは「老いなき世界の創造」です。これからも、歯科医療を通して患者様を笑顔にし、人生を変えるきっかけとなる歯科医院であり続けられるよう学び続けてまいります。

プロフィール
大阪歯科大学卒業後、複数の歯科医院で就業したのち、2007年安岡デンタルオフィスを大阪の江坂に開業。医療法人翼翔会を2010年に設立し、理事長に就任。選択理論心理学をベースにスタッフ面談、社員研修を行い、現在新卒採用を基軸に医院のマネジメントを行っている。チーフと共に水質改善を行い、歯科医院では全国約100院しかない売上10億円を達成。
高業績と良好な人間関係を両立した組織を創り上げている
社内外問わず自らの経験と技術を広く分かち合っている

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