会員向け情報:
  • 人間関係の改善
  • 売り上げの増大
  • 現場の主体性向上
  • 歯科

職場に「楽しい」の声が生まれるまで

黒瀬 基尋医療法人参方善さくら会 さくら歯科 理事長
課題
スタッフとぶつかり合ったり怒鳴りあったりすることがあり、院内のコミュニケーションがうまくいかなかった。
採用しても人が辞め、医院としてのノウハウもたまっていかなかった。
効果
院内でのコミュニケーションが活発になり、スタッフが自発的に問題意識を持つようになった。
スタッフから「仕事に来るのが楽しい!」という声が生まれるようになった。
売り上げが2年連続で120%以上向上した。

採用の苦悩から受講を決意

最初に勤めたのは、東京都赤坂にある歯科医院でした。最初は何もできなかったので、給料はほとんど貰えませんでしたが、本当にいろいろと教えていただきました。学生の頃は奨学金を沢山借りていたこともあり、そのお金を返すために、休みの日の土日は別の歯科医院でアルバイトもして、週7日働き詰めでした。そんな生活をする中で、「もっとお金を稼ぎたい!」と思うようになり、32歳の時に自分の医院を開業しました。開業前に医院の運営方法などを詳しく勉強した甲斐があり、開業から3か月経った頃には患者さんが1日100名を超え、経営は順調そのものでした。
しかし医院が大きくなるにつれて人を沢山採用しはじめた時、“入っては辞め、入っては辞め”を何度も繰り返していました。せっかく指導をしてもすぐに辞めてしまうので医院としてノウハウが溜まっていかず、どうすれば辞めずに働いてもらえるかと試行錯誤の日々が続いていました。
そういった面で医院の運営に悩んでいた時、友人からアチーブメントのことを教えてもらい、スタンダードコースを受講することを決めました。

選択理論が変えたスタッフと自分

学生時代から逆算思考で計画を立てて、いつまでに何をするかを決めていたので、スタンダードコースを受講してみて思ったのは「今まで自分が試行錯誤してきたことばかりだ!」ということです。そこで自分のやってきたことに確信を持てたことでさらに自信がつきました。
でもそれ以上に良かったことがありました。青木社長とは、同じように叩き上げで頑張ってきたという共通点があり、様々な挫折や苦労を乗り越えてきて、社員を大切にする経営をしているという話を聞けた時、自分のことを理解してもらえたような気がして本当に涙が止まりませんでした。
そして、青木社長が伝えていた選択理論との出会いは、私とスタッフとのコミュニケーションを大きく変えていきました。今まではスタッフとぶつかり合い、時には大きな声で怒鳴りあってさえいました。そんな状態から、全ての関わりの土台となる“リレーションを築くこと”に注力して取り組むことで院内の空気が徐々に和やかになりました。すると、今までは考えられなかったことですが、休憩中や空いた時間にもスタッフと世間話をするようになっていきました。ついにはスタッフから「仕事場に来るのが楽しい!」という声が生まれるようになりました。
今まで、自分のことしか考えられないタイプの私でしたが、今となっては仕事の最大のモチベーションは「スタッフを豊かに幸せにしたい」という気持ちです。楽しく働いてもらえるようになって、一所懸命働いてくれる人が増えてくると、スタッフを本当に大切に思えるようになりました。スタッフを幸せにするためにも、医院を変革しなければならないと思い、まずは理念浸透型歯科医院を目指して社員・患者・社会の全てが豊かになる、三方良しの理念を定めました。理念を定めたことで理念に共感した人が集まる医院になり、全体の一体感が生まれています。受講してから売上も2年間連続で120%以上向上して、人間関係とパフォーマンスは連動していると思いました。

会員制度、プログラムを活用

もっと良い医院にしようと、会員制度やプログラムも積極的に活用しています。マネジメント力を向上させるために、プロフェッショナル・セールス・マネジャーを活用し、医院の運営に役立たせています。また、このプログラムを使って、近所の先生と朝6時30分からの勉強会が良い結果を生んでいます。「共に学び合う」スタンスで週1回開催しています。DVDや話し合いによるアウトプットの場を用意して学ぶことにより、成果が継続して出続けています。
会員制度では、クオリティカンパニー倶楽部がすごく学びになっています。青木社長と近くで話すことができ、どんな戦略を立てているか、社内でどんな取り組みをしているのかなどを細かく聞ける貴重な機会です。それも少人数で話せるのでより深く集中して会話することができ、医院の経営に非常に役立っています。外部からの講師のお話も学びになり、特にPHP研究所の佐藤悌二郎さんの、松下幸之助さんについてのお話はとても勉強になりました。
具体的に医院で取り組んでいることとして、社内報を作成したり、スタッフに直接理念やビジョン、自分の考えを伝えるようにしています。社内報では予約数やキャンセル数をはじめ、できるだけ色々な情報をオープンに出すようにしています。そうすることで、インナーコミュニケーションのきっかけになったり、スタッフが自ら問題意識を持つキッカケにもなっています。またスタッフにもスタンダードコースの受講をしてもらって、現在では8人が受講を終えていますが、院内での共通言語ができて組織運営に役立っています。

大事なスタッフが幸せに働けるように

様々な取り組みを行っていますが、全ては大事なスタッフが幸せに働いてもらうためです。歯科業界では離職率が高いことなどもあって、あまりよくないイメージを持たれがちです。今私は42歳ですが、8年後の50歳の時に、スタッフをこの業界で一番豊かにしたいと思っています。その為にスタッフの教育に力をかけます。さらに医院をよくして社会貢献の輪を広げながらスタッフを物心共に豊かにさせたいと考えています。そして歯科業界自体をもっと良くしていきたいと思っています。
その一環として、アチーブメントから青木社長や嶌村トレーナーをお呼びして勉強会を開催しました。その他にも私自身、講演会を引き受けることもあります。今年の10月にはアチーブメント社の顧問でもある木俣さんが開催する「暁の会」で登壇させていただきました。小さいものですと幼稚園や塾で講演します。幼稚園や塾では基本は虫歯についての話をしますが、途中で選択理論の話も織り交ぜるようにしています。人間関係をよりよくする選択理論の話は親御さんに大変ご好評いただいています。歯に対する意識が、親子ともども変化してくると、歯科業界の充実にも繋がってくると思います。
これからも自分自身が再受講や会員制度やプログラムを活用して学び続け、成長し、そしてスタッフの幸せのために邁進します。

プロフィール
1973年岐阜県岐阜市生まれ。1998年日本大学松戸歯学部卒業後、2005年にさくら歯科開業。その後も、さくら歯科を拡張し、2008年にはたんぽぽ歯科を開業する。2012年医療法人参方善さくら会設立後、理事長に就任。翌年には、ありす歯科開業。一般社団法人 国際歯周内科学研究会 会員。公益社団法人 日本口腔インプラント学会 会員。
幼稚園での講演会では、選択理論の話も交える。
仕事のモチベーションになっているスタッフとの集合写真。
週1回、朝6:30から開催している 勉強会メンバーと。

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