大学卒業後、大手旅行代理店に就職。27歳でトップセールスになりました。その後、自らのさらなる可能性を追求したいと思い、35歳の時に現在の外資系生命保険会社に入社。毎日、とにかく必死に成果に向けて走り続けた結果、一年目から社長杯入賞を果たし、また、その後3年目まで、毎年社内タイトルを獲得していました。
しかし、タイトルは獲得したものの、4年目には前年度に比べると成果としてはわずかに低下。「このまま自分は成績が落ちてしまうのではないか」という焦りもあり、もう一度上を目指そうと思ったのです。現状からさらなる高みを目指すためには何かを変えなければなりませんが、具体的に何を変えてよいか迷っていたところ、アチーブメントのスタンダードコースに出会いました。
自分を許すことで上昇した成果
当初は正直あまり期待していなかった受講でしたが、スタンダードコース・ダイナミックコースで得たものは大きく、人生の転機となりました。これまで、がむしゃらに多くの成果を残してきた自分でしたが、一方で社長杯のランキングを見ては自分の順位や数字を気にする日々。心の平安はなく、まさに「目標から上」の状態でした。また、それまでの私は愛という言葉が理解できなかったのですが、その理由は青木社長と大変共通する幼き日の生い立ちから来る背景にありました。
幼少期に両親が離婚し、義理の父と実母、そして腹違いの妹との生活が始まったのが小学校の時です。義理の父が借金を抱え、取り立て屋が来る毎日。生活は厳しく、私も小学校4年生から始めた新聞配達は高校生まで続き生活費を稼ぎました。こうした私の家庭環境もあり、人を信用することができませんでした。そして、自分や母を不幸にした、実父や養父には長年、憎しみにも似た思いを持っていたのです。
「自分はエリートではないから、貧しかったから」、そうした環境をバネに、成果で自分の価値を証明しようと無我夢中で走りぬいてきた、そんな自分を見つめた結果、愛の中でも、特に「自己愛」が腑に落ちました。そのことで、これまで自分を不幸にしたと思ってきた実父、養父を許すことができ、さらに他でもない自分という存在も許すことができたのです。
また、受講を通して、自分が本当に成し遂げたいことは何なのか、なぜ自分は転職し、なぜ自分がやらねばならないのかといった〝目的〟が初めて明確になり、勝ち負けのパラダイムから脱却することができました。
ダイナミックコース受講後から、自分のこれまでのお客様に学びをシェアすることを始めました。講座内で学んだことに始まり、自分の過去・生い立ち・目標。そして目的に出逢って変わった自分を等身大で伝えました。そして、愛という概念が理解できたことで、相手の深いレベルでの願望や思いに、より深いレベルで心を寄せることができるようになったのです。そうすると、自然と自分を応援してくれる方が増え、みるみるご紹介が拡張。お客様ともご契約時以上の深いレベルでのお付き合いへと変わっていきました。
結果、受講後にはこれまで以上の数字と共に社内タイトルを再び受賞。MDRT・COT入会に加え、営業職の最高職位にもなることができました。今でもアチーブメントの継続学習は続け、年に一度のスタンダードコースの再受講は自分にとっての〝ピットイン〟の時間。人生の目的と目標を確認する重要な時間として位置づけています。
目標達成の速度が加速
最近では、周囲から推薦をいただく機会が増え、仕事以外でも、小中学校での講演会や、商工会議所の青年部役員、倫理法人会の役員など、おかげさまで様々な役職などをいただいています。その分現場の稼働日数は減りましたが、「事実は一つ、解釈は無数」の言葉通り、一週間のうち4日間が仕事以外のことに従事する必要がある時には、「今週は一週間が3日しかないのでその中で成果を出す」といったように解釈を肯定的に変化させています。
そうした結果、社内タイトルは毎年獲得を続け、さらに目標達成の速度も加速。目標数字を今まで以上に上げているにも関わらず、前倒し一か月前に達成することができるようになりました。現場の成果も、与えていただく社会的役割も、どちらかが負けるのはなく、双方が〝勝ち〟の方向へと持っていきたいと思っています。受講を通して明確になった目的や自己承認の気持ちが導いたのは、自らの可能性を信じ、蓋をしない生き方を選択すること。こうした成果はその結果だと思いますが、まだまださらなる成長をしていけると思っています。
さらなる高みを目指して
多くの方から、「なぜそんなに向上心があるのですか」とよく聞かれますが、それは自分の能力・人生を100%多くの人々のために使いたいから。だからこそ、成長を重ね、周囲に与えることができる度合いを増やす必要があります。チャレンジし続けることで、自分の生き方が、多くの方の勇気となり、そして自分自身が死ぬ時に「生きててよかった」と感謝できるような人生を目指して、さらなる前進を続けていきます。