言語の壁を超え、4年間離職者ゼロの定着率を実現した背景にある「価値観教育」の重要性
アチーブメント株式会社は、2020年よりカンボジアの工科大学からDX推進を担うエンジニアスタッフの新卒採用をしています。今年は6月20日に新たに3名の社員を迎え、合計11名のエンジニアチームに成長。離職者ゼロの定着率を実現してきた背景の一つとして、「価値観教育」を目的とした研修の開催があります。自社商品として開催している公開講座を英語に翻訳し、11名向けにオリジナル開催を行っており、今回はその2回目の開催。自社の経営における重要な価値観を伝達し、落とし込むことで全員のロイヤリティとエンゲージメントの向上につなげています。
■「人を大切にする経営」のコアに触れる研修を同時通訳で開催
アチーブメント株式会社では2020年より、DX推進すべくエンジニアスタッフの採用を強化し、外国人エンジニアの採用をスタート。かねてより重視してきた「人を大切にする経営」に則り、言語や文化が異なる環境でも社員が幸せに働ける環境を整えています。今回は11名のカンボジアエンジニアスタッフに向けて、32年間で累計6万名以上の方が受講した講座を英語に翻訳して実施。3日間の講座では、300以上の目標達成や理念経営のエッセンスを学び、自社の経営の根幹となる価値観に触れます。約200ページに及ぶテキストの翻訳と、3日間の同時通訳をもって実現した研修は今回で2回目です。
■離職率の高い外国人労働者、解決のヒントは「価値観教育」にあり
日本での労働人口の減少が問題視されている現在、外国人労働者を積極的に雇用する動きが見られています。しかし、多くの企業で受け入れ体制の整備が課題となっており、その実態として、短期離職率が45%を超えているという厚生労働省の調査も存在しています。この最たる課題は、言葉や文化の違いから生まれる「価値観のすれ違い」から生まれていると弊社では考えています。そこで、受け入れ施策として取り組んでいる上記の研修では、「自身の価値観の明確化（言語化）」から始まり、「自社の価値観のどこに共感をするのか？」「自身がこの先歩んでいきたい未来とはなにか？」を具体化するセッション等も含まれています。3日間業務を止め、自身と向き合い、人生をデザインすることを通して、企業が大切にする価値観に対する共感を作り出すことができています。結果的に、4年間採用を続けておりますが、離職者ゼロを実現しています。
■社内の主幹システムを設計するなどDXを牽引する存在へと成長
カンボジアメンバーが加入してから、各方面でのDXが展開できており、「法人顧客向けの基幹システム」を始め、「研修会場でのQR入場システム」や「全社用の日報システムの開発」等々の開発に従事。かつて無いスピードでのDXを推進しており、社内でもその仕事のクオリティに高い評価が集まっています。
海外人材とタッグを組んだ、中小企業のDXの選択肢として、力を合わせて成功事例をつくり続け、日本社会発展の一助となるべく、今後とも活動をし続けてまいります。
