スカラシップ生の声

福木哲也

1997年 FJ1600にドライバーとして参戦、優勝を勝ち取る
1999年 トムススピリット入社
2000年 トヨタF1参戦発表とともに立ちあがった日本人若手ドライバー育成プログラムに携わる
2010年 全日本F3選手権 NクラスにTOM’S SPIRITの監督として参戦し、ドライバーのマネジメントを行う
      チームドライバーの蒲生選手が初参戦ながらシーズン2位を獲得
2011年 全日本F3選手権 NクラスにTOM’S SPIRITの監督として参戦

福木哲也

次代を担うドライバーを育てるために

2010年 TOM’S SPIRITをチーム代表としてリードしてきた福木監督。
チームドライバーの蒲生選手が、F3初参戦ながらシリーズランキング2位に入賞した裏には、福木監督の姿があった。「次代を担う若者を育成し、モータースポーツ界を盛り上げるために自分ができることは何か」。アチーブメントの教育を通じてどんな答えを得られたのか、聞いてみた。

チームという視点から業界という視点へ

アチーブメントの教育の中には、自分の今までの考えを裏付けしてくれる内容がありつつ、また一方で、新しい概念による「気付き」もいただけたと感じています。

自分の中に理想として持っていながら、はっきりとした概念を持てていなかったものの1つに「勝/勝」の概念がありました。レース業界では、スポンサー獲得などに関して同一のスポンサーを獲り合い、自分の所だけで精一杯になってしまうという状況がよく見られます。しかしながら、少ないマーケットを獲り合うのではなく、業界全体が発展していくよう、皆が「勝つ」といった意識で業界を盛り上げていく必要があるということを改めて感じました。

また、「アチーブメントゾーン」という考え方も、自分にとっては非常に共感できる考え方でした。簡単すぎず、また達成できない様な目標を設定するのではなく、実現可能な目標を設定するというこの概念は、言葉としては初めて聞いたものでしたが、自分自身ドライバーに対して同じことを伝えてきました。FCJというF3の前のカテゴリーにおいては、例年6~9名のドライバーが我々の育成プログラムの中で、レースに参戦していますが、その中のドライバーのレベルはかなり個人差があります。それに対して私は、自分にとっての現実的な目標に向かうよう指導をしてきましたが、その正しさを再確認することができました。

業界への恩返しこそが使命

今後のモータースポーツ業界を発展させていくのは自分達の世代の使命であり、自分に色々な経験をさせてくれ、与えてくれたこの業界への恩返しであると考えています。
そのためには、まずこの業界全体のことを考えていく必要がありますが、その根底にはドライバーやチームスタッフに対する愛があるんだと、アチーブメントの教育を受ける中で感じています。次代を担うドライバーを育成していくことに、そして、モータースポーツ業界の発展に寄与することにこれからも注力してまいります。

インタビュー ドライバー  黒田吉隆ドライバー  国本雄資ドライバー  小林崇志ドライバー  蒲生尚弥ドライバー  千代勝正ドライバー  三浦和樹ドライバー  森下陽介監督 福木哲也監督 土居隆二

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