スカラシップ生の声
【2010年度 アチーブメントスカラシップ生】

蒲生尚弥

2008年 FCJデビュー
2009年 FCJシリーズ3位入賞
2010年 全日本F3選手権デビュー、Nクラスに参戦
     シーズン中盤から怒涛の7連勝を記録し、シリーズランキング2位を獲得
2011年 SUPERGT、全日本F3選手権 Cクラスに参戦
2012年 SUPER GT300参戦

蒲生尚弥

次に勝つことだけを考える

2010年シーズンは初めての参戦ということもあり、シーズン序盤は慣れない車体のコントロールに苦戦を強いられたが、シーズン中盤からは持ち前のポテンシャルが発揮され、7連勝という快進撃を見せることができた。シリーズチャンピオンの座を手にするために自分に必要なものとはなにか。蒲生選手はそのヒントを得るためにアチーブメントの教育を受けた。

自分がコントロールできることに集中する

アチーブメントの教育を通して、「自分が本当に求めていることはなにかを明確にし、そのためにいま何をするべきか」を考えることの大切さを再認識しました。レースに参戦する中で、「自分が求めているものは?」と問い直すことも少なくなっていましたが、改めて考えることで、「レースに勝つこと、そして、シリーズチャンピオンになること」への強い想いを明確にすることができました。

そして、自分がコントロールできること、つまり、「自分のしていることと考えていることに集中することの大切さ」も学ぶことができました。
結果が良かったレースの後はそのまま次も良いイメージを持ち、自信を持って走ることができますが、良くなかった時は、ついついマイナスな思考に陥りがちです。モータースポーツの世界では、レースでうまくパフォーマンスを発揮できなかったり、不慮のアクシデントに巻き込まれてしまうことも少なくありません。だからこそ、そういった時に次のレースに最高の状態で臨めるよう自分をうまくコントロールできるかが問われます。「今回のレースの反省点は何か、改善するためにはどうしたらよいか」を考えた後は、マイナス思考に陥らないように、そのレースの良かった点を考えるようにしたり、理想のレースをイメージすることでプラス思考で次のレースに臨むようにしています。

リタイアの後に勝ち取った、優勝の意味

2010年シリーズチャンピオンに向けた挑戦は、決して楽観視できる状況ではありませんでしたが、「絶対に勝つ」という強い思いで、連勝記録を7まで伸ばすことができました。しかし、第15戦(最後から2戦目)でまさかのリタイア。最終戦で優勝したとしてもチャピオンにはなれない状況になってしまいました。
しかし、応援してくれている人たちのことを思った時に「腐ってなんていられない」という想いが湧いてきたんです。そして、「自分がコントロールできることに集中する」という気付きを思い出したおかげで、すぐに気持ちを切り替えて最終戦に臨むことができました。そして勝ち取った、最終戦での優勝。シリーズチャンピオンを逃したことは勿論悔しいですが、最後まで自分の全力を出し切れたことには満足しています。
来年は今年の自分を超えてもっと速く、強くなって、シリーズチャンピオンを狙います。

インタビュー ドライバー  黒田吉隆ドライバー  国本雄資ドライバー  小林崇志ドライバー  蒲生尚弥ドライバー  千代勝正ドライバー  三浦和樹ドライバー  森下陽介監督 福木哲也監督 土居隆二

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