9月19日、後楽園ホールで行われた試合で勝利をおさめ、見事、日本人初となるヘビー級世界ランカーとなった藤本京太郎選手。7月よりアチーブメントスカラシップ生に認定され、大躍進を続ける藤本選手の活躍の裏側に迫りました。
-ヘビー級世界ランキング入りおめでとうございます。早速ですが、藤本選手が格闘技の道に進まれたきっかけは何だったんですか?
空手を始めたのが3歳の時で、きっかけは、姉にいじめられているのを見た両親が、精神面を鍛える目的で僕を近所の道場に入門させたことだったんですよ。そこがかなり厳しくて。友達が遊んでいる横で、ロードワークしたり、サンドバック打ったりもしてましたね。
格闘技の道に進もうと決意したのは中学に入ってからでした。学園祭で人前でパフォーマンスするのが楽しくて、『人前に出ることが仕事になったらどんなに素敵だろう。テレビに出て、人に認められるような人間になりたい』、そう思ったんです。で、そのためにどうしたらいいんだろうって考えたんですよ。その時に、一番の近道は〝格闘技〟だと直感したんです。決めてからは、資金集めとかトレーニングとか色々ありましたけど、『やる!』という確信があったんで、一切の不安も、しんどいと思うこともなかったですね。
-そこから、世界への挑戦が始まったわけですね。
スタンダードコースは受講してみていかがでしたか?
信頼している方からの勧めで受講させていただいたのですが、想像以上に多くの気づきをいただきました。たとえば、
〝自己管理〟についてですね。自分は、生活リズムから
食べ物から、全部直感で生きてきたんです。もちろん、その直感が間違ってなかったからこそ、ここまで来ることができたんですけど、時には自分に対する甘さが出てしまうことがありました。そういうところを引き締めたらもっと強くなれるんじゃないかと思い、目標を持って〝考えて行動する〟ことの大切さに改めて気づかされましたね。受講してからは、『今日は練習やんなくていいか……』と甘くなりそうな時も、今までのようにただ直感に従うだけじゃなくて、しっかり考えてから、するか・しないか、決めるようになりました。
あと、一番大きかったのは、〝人とのつながりの大切さ〟を実感したことでした。これまでは、どこか『自分の力で頑張ってきた』と思い、人に興味を持たずにきた自分がいたんです。でも、受講する中で、『自分を応援してくれる人たちがいるからこそ、自分があるんだ』ということに気づかされたんですよ。試合前、不安になることも正直あるんですけど、応援に来てくれる人に喜んで帰ってもらうためにも負けられない、そう思って自分を鼓舞するようになりました。試合に勝った時も、何よりも嬉しいのはお客さんが喜ぶ姿ですね。