「離職0」と「最高収益」を両立した自|アチーブメント株式会社

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「離職0」と「最高収益」を両立した自己概念と人間関係の変革

  • 岩田龍裕

    岩田龍裕
    岩田建設株式会社 代表取締役

    26歳で建設会社経営の道に進み、受け継いだ会社が抱えた多額の借金を完済。成果を出し続けるなか社内の人間関係が崩れるも立て直し、一般的に離職率の高いとされる業界で4年間「離職0」かつ毎年「最高収益」を実現。社内で「2025年までに熊本県トップ20の建設会社になる」という目標を掲げている。そのためには15名の一級施工管理技士が必要になることを受け、現場監督業をする社員のみならず、事務社員までもが本業の傍ら現場施工の経験を積み、資格に挑戦・獲得している。現在は県内約2900社の建設会社のうち、現在売上高で157位まで上昇。平成28年度には熊本県治山林道協会の工事コンクールにて表彰も受けている。2017年、ベーシックプロスピーカー試験にも合格。

人間関係への危機感から踏み出した一歩

父の会社には祖父の時代から続く借金があり、苦労しながら切り盛りする姿を見てきました。取り立てが来ては居留守を使う日々。そして私は、次第に社会に反発するようになりました。その結果、高校を2年で退学。居場所のない私は父の会社で作業員として働き始めました。
26歳のとき、経営が益々悪化し、緊急で開かれた家族会議。そこで私は経営を引き継ぐことになりました。経営の知識はほぼなく、手探りで会社を動かす日々。しかし「借金を返したい」という思いだけは人一倍強く、手段を選ばず猛進した結果、家族の支えもあり、約2億あった借金を7年近くで完済。会社は急激に潤い始めました。そして私は完済した喜びと、「自分がやった」という思いから、自分が正しいと思うことを社員に強要するようになりました。
成功者気分を味わうなか、大きな損失に気づいたのは、頑張って働いていた社員が離職したときでした。交渉すらも許さない、無言の離職。見渡すと人間関係はボロボロで、優秀な社員の離職が続き、家庭では子どもに避けられ、妻は常に離婚届を持ち歩くほどでした。借金の完済、利益の向上を目的に猛進してきた私は、「一体何のために頑張ってきたのか」と、大きな虚無感に襲われたのです。そんなとき、知人に紹介されたのがアチーブメントでした。私はこの状況を脱するため、藁にもすがる思いで受講を決めました。

思いを土台に必死の習慣変革

初めに衝撃を受けたのは、「成功は技術」という青木社長の言葉でした。技術を身につけることで誰でも成功し、幸せに生きられるというのです。私は半信半疑ながら、「技術だとしたら自分に足りないものは何か」という視点で受講していくと、明確に2つ見つかりました。それは「豊かな人間関係を築く技術」と「人生の目的を見出す技術」でした。
講座で学んだ成功の定義に含まれるのは、物心両面の豊かさ。その頃の私は、物質的には豊かだったものの、人間関係は悲惨でした。
そしてもう一つは人生の目的。講座で学んだセルフカウンセリングを行い、「本当はどんな経営をしたいのか」と自分に何度も問いかけました。ところがその度に答えを書くものの、納得のいくものにはなかなか到達しません。しかし、目的の喪失をきっかけに受講を決めた私は、「何としてでも納得できる目的を探し出すんだ」と3日間の講座や宿題を通して自分と徹底的に向き合い、初めて「誠実で人を幸せにできる経営者でありたい」と気づくことができたのです。また、そのためにも家族や社員と良い関係を築きたいと心の底から思い、選択理論をもとに人と接することを決意しました。
その日から、人間関係を破壊する外的コントロールを使わないことを徹底し、机には常に選択理論の本を広げ、意識を向けながら実践を重ねました。そんな中、私が一人の社員に「怒らないから、今まで私がどんな人間だったか教えてほしい」と頼んだところ、返ってきたのは「最低でした」の一言。理想とのギャップに改めてショックを受け、変わる決意を固めました。しかし、習慣を変えるのは難しいもの。業界的にも「批判する」「責める」などの外的コントロールに慣れ親しみ、「お前は使えない」が口癖だった私は、「今まで通りやればもっと成果が上がるのに…」と目の前の成果に目がくらむこともありました。その度に「何がなんでも自分が変わるんだ」と必死の思いで自分と闘い、一つひとつ乗り越えてきましたが、道のりは苦難の連続でした。

目をそらし続けた自己概念との対峙

そんな矢先に次の講座を受講しました。私が解決すべきは人間関係だと思っていたのですが、真因はもっと深いところにあると、その講座で気づきました。それは、私自身の自己概念の低さでした。私は2億近くの借金を返済し、「自分は自信がある」「自分はできる」と信じていたつもりでしたが、実際は不安でいっぱいでした。そんな自分を直視できず、ことあるごとに見栄を張っていたのです。ところが体験型ワークを通して「一歩踏みだせない自分」を目の当たりにし、自分の自己概念の低さを認め、初めてその原因を真剣に考えました。そこで、高校中退という「学歴コンプレックス」に原因があると気づいたのです。
経営者という立場上、学歴の高い方と接する機会の多かった私は、たびたび引け目を感じ、「自分はできる男だ」と証明したい、強い気持ちがありました。そのため、外的コントロールを使ってでも短期的な成果をだそうと必死だったのです。自分の弱さの根本的な原因を認めた私は、大学入学資格検定への挑戦を決意。努力の末合格し、不足感の源を解消することができたのです。成果と人間関係の両立を心から求め、素直に行動するよう、徐々に変わっていきました。

一丸となり、小さな町から全国に

次第に、「なぜ社長は変わったのか」「なぜ怒らないのか」と社員が私の変化に興味を持ち始めました。そして、社員もアチーブメントに通うようになったのです。幹部が受講し、周りの社員も受講し、今では組織向けの研修を導入したことで約3分の2の社員が自分と同じ学びに触れています。そのため、社内に共通言語が浸透し、「皆で外的コントロールをなくそう」という動きもできました。
変化は数値にも表れています。業界上、中途社員が多く、以前は高確率で離職していましたが、選択理論を学び一日一時間以上私が個別に話し合うことで、社員の欲求を把握し、満たせるようになったのです。その結果、学び始めた当初は想像もできなかった「離職0」を約4年間継続しています。さらには成果も、初受講から毎年最高売上・最高収益を更新し続け、平成24年度から27年度までの3年間で、売上は176%、経常利益は316%になりました。そして私自身、これらの成果から、2017年にはベーシックプロスピーカー試験に合格できました。
今後の目標は、「2025年に熊本県で売上高トップ20位以内の建設会社になる」ことです。社員が主体的にこの目標を目指しているので、達成の確信があります。なぜ社員が主体的に取り組むようになったのかを振り返ると、選択理論に基づく組織風土に加え、経営者の自分がプロスピーカーになり器を拡げてきたからだと思います。まだまだ道半ばですが、この目標を達成し、熊本の建設業界に「成果と人間関係を両立する『成功』は技術である」と示し、地域から社会に貢献していきます。

  • 戦略会議に時間をかけることの重要性を学び、実践することで、高い成果を創造している。

  • 組織向けの研修も導入し多くの社員が学ぶなか、岩田社長自らがプレゼンテーションをすることで理念浸透を進めている。

  • 社内の人間関係は良好で、休憩時間には笑顔で会話する社員の姿が見られる。

担当コンサルタントの声

  • 森本和樹

    森本和樹
    アチーブメント株式会社 パーソナルコンサルタント

    岩田社長は社員に対する愛情、大きな器、高い実行力をお持ちです。だからこそ、社員の皆様が岩田建設と岩田社長のことが好きになり、高い業績と良好な人間関係が両立する組織を実現できていると感じます。建設業界のリーダーとなり、熊本で一番の会社を実現されることを信じております。