※本記事は2012年10月13日発行のフジサンケイビジネスアイに掲載をされたものです。
三浦人生の、ある意味の原点ですよね。
目標っていうのは強烈なほど、やっぱりね、モチベーションの大きさとエネルギーが変わってきます。65歳のころ、僕はもはやメタボでね、身長165センチしかないのに、体重が88キロ、90キロ近くになっていた。うちの階段を上がるのも面倒くさい。これじゃあいかん、いかんと思いながらも、目標がないとやる気が起きない。それで目標を立てたわけです。できるか分からない。登れるかどうか分からない。死ぬかもしれない。それでも、やってみよう、と。
- そのとき、三浦さんでも登れるかどうかは分からなかったわけですね。
三浦登頂率は100人が登っても30人しか登れない。それも30代の登山家を中心とした、最新のトレーニングを積んだ若手の統計で。
はじめは500メートルの山に登ったら、途中でのびて帰ってきました。この先のエベレストはどうなるかと、気が遠くなるような思いでした。
青木若いころに一度独立をして、挫折をして、負債を返すために入ったのが140カ国に支社があるブリタニカという百科事典販売の会社です。ここで私は最年少でトップマネジャーになり、セールスで身を立てることになるのですが、23、24歳の時に出合ったのがナポレオン・ヒルの成功哲学。これで目標を持って生きることの大切さを学んだのです。
そして29歳でバイブル(聖書)と出合った。自分はなにか、大いなる意志というか、何か目に見えないものに生かされているのだと、だからどんな人生も、その人にしか歩めない人生が設計されているのだと、そんな風に発想が変わった。そして、人々からしてほしいと望むことを、人々にそのようにしなさいと発想が変わった。この黄金律を土台に一生懸命、頑張る。そして32歳で創業しました。