青木仁志 Satoshi Aoki×三浦雄一郎氏 Yuichiro Miura

「目標達成の喜び」特別対談

その人しか歩めない人生
三浦氏 青木

三浦人生の、ある意味の原点ですよね。
目標っていうのは強烈なほど、やっぱりね、モチベーションの大きさとエネルギーが変わってきます。65歳のころ、僕はもはやメタボでね、身長165センチしかないのに、体重が88キロ、90キロ近くになっていた。うちの階段を上がるのも面倒くさい。これじゃあいかん、いかんと思いながらも、目標がないとやる気が起きない。それで目標を立てたわけです。できるか分からない。登れるかどうか分からない。死ぬかもしれない。それでも、やってみよう、と。

- そのとき、三浦さんでも登れるかどうかは分からなかったわけですね。

三浦登頂率は100人が登っても30人しか登れない。それも30代の登山家を中心とした、最新のトレーニングを積んだ若手の統計で。
はじめは500メートルの山に登ったら、途中でのびて帰ってきました。この先のエベレストはどうなるかと、気が遠くなるような思いでした。

青木若いころに一度独立をして、挫折をして、負債を返すために入ったのが140カ国に支社があるブリタニカという百科事典販売の会社です。ここで私は最年少でトップマネジャーになり、セールスで身を立てることになるのですが、23、24歳の時に出合ったのがナポレオン・ヒルの成功哲学。これで目標を持って生きることの大切さを学んだのです。
そして29歳でバイブル(聖書)と出合った。自分はなにか、大いなる意志というか、何か目に見えないものに生かされているのだと、だからどんな人生も、その人にしか歩めない人生が設計されているのだと、そんな風に発想が変わった。そして、人々からしてほしいと望むことを、人々にそのようにしなさいと発想が変わった。この黄金律を土台に一生懸命、頑張る。そして32歳で創業しました。

今は世界のアチーブメントを目指して、人材教育の面で、子供のころの体験があります、いじめや差別がない明るい社会を実現したいと、本当にそういう風に
思っています。


- 目標の大切さはわかりましたが、でも目標を見つけるというのは難しいと思うんですね。強烈な目標をどうやって見つけるか。なかなか普通の人間は、ちょっと走ってみようかな、くらいで終わるかなと思うのですが。